下肢静脈瘤の認知と治療、予防について

ふくらはぎやすねなどに血管がポコポコと浮き出ている症状が下肢静脈瘤の症状です。血管の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じなくなることで起こる病気です。血管が浮き上がるほかに脚がだるかったり、重く感じる。脚が寝ている間につってしまう、かゆみがあるなどの症状を伴います。妊娠や出産を機に発症するほか、立ち仕事が長い方や肥満、高血圧、糖尿病の方に発症が多く観られます。成人の15~20%に観られる、ありふれた病気であり20代後半を過ぎると発症し時間を掛けて進行することが分かっています。初めて病院に来院するのは40代~50代が多いと言うことです。見た目にも目立つ症状ですので、気になるという方が多い一方で下肢静脈瘤という病気であることは殆ど知られていません。症状を放っておいても命に別状がないことから知名度の低い病名であるものと思われます。しかし血管がぼこぼこしているのでスカートが履けない、人前に肌を出す事に抵抗があるといった悩みを抱える人は少なくありません。治療が可能なのか否か、治療に際してどの診療科を受診すればいいのかもわからない人が殆どなのです。まずは下肢静脈瘤という病気を幅広く知ってもらう事で悩みを抱えている患者さんの道しるべを作っていかなければならないのかもしれません。

下肢静脈瘤に関しての治療はその症状の度合いにより様々ですが、症状の重い場合でも外科的アプローチによって改善がみられますし、その日の内に治療を終えることも出来ます。外科的アプローチは傷跡も残りにくく手術による合併症リスクも低いので比較的リスクの低い手術と言えるでしょう。軽度の症状に関しては医療用の着圧ストッキングを装着してもらい静脈瘤のなかに血液が留まらないようにするほか、こまめに歩いてもらうようにすると症状の改善がみられます。医療用の着圧ストッキングは安全で手軽な方法なのですが、症状の改善がみられない場合はやはり外科的アプローチが有力です。血管外科が専門ではありますが、最近では皮膚科でも診察をしてくれるようです。外科的なアプローチの際に用いられる血管内レーザー照射術は平成23年1月より保険診療の対象となっています。下肢静脈瘤は年齢とともに目立っていく性質を持っているので初期の段階で適切な処置を受けることが症状改善に重要であると言えます。また病気の予防にあたり、立ち仕事が覆い人は日頃から脚を心臓より高く上げて休むなどは下肢静脈瘤発症の予防に効果的であることを広く発信していくことも重要であると言えるでしょう。